見た目の印象をよくするためにはエイジングケアが大事だ…と分かっていても日々の業務に忙殺されて、なかなか気が回らないというのが中高年サラリーマンの本音だろう。ただ、ビジネスシーンで人に好印象を与えるためにも身だしなみは意識したい。とくに仕事上の責任がより重くなる４０代以降になると、ストレス負荷がのしかかり、体中のあちこちで不調が目に見えてくるので注意が必要だ。

• 完全紹介制　男性会員制サロン「セルラム　メン」
• 「マイクロ＆ナノカレント」（微弱電流）を用いたスキンケア施術
• マイケル・ジャクソン女性バックダンサーとしてツアー参加
• 「セルラム　メン」の施術メニューは医師から見てどうなのか。眞鍋氏が解説する。
•  男性の清潔感が大事

完全紹介制　男性会員制サロン「セルラム　メン」

東京都港区元麻布に、ビジネスシーンの最前線で奮闘する男性経営者をターゲットにした会員制サロンがある。その名は「セルラム　メン」。あえて「完全紹介制、完全招待制」としているサロンなのだが、現役医師も認めるほどの高い技術力を誇る。

「ソニック・メディカル・システムズ・アジア」の代表、ユーコ　スミダ　ジャクソン氏と、サロンを運営する日本眼科学会認定眼科専門医として医療法人社団真愛会の理事を務め、健康食品の開発・販売を手掛ける「Ｋｅｎｋｏｔｅｃｈ」の社長という肩書も持つ眞鍋歩氏に話を聞いた。

「会社の経営をされている方々は、ストレスからくる肌のトラブルを抱えながらも、ハードルの高い仕事をされています。そんな方々が癒しを感じられてリラックスしてもらえる場所にしたいと考えています。お医者さんや投資家、不動産やエンターテインメント業界に携わる方がいらっしゃいます」

「マイクロ＆ナノカレント」（微弱電流）を用いたスキンケア施術

ジャクソン氏は「セルラム　メン」のコンセプトについてこう話す。今年７月７日に開設。東京メトロ麻布十番駅から徒歩約１０分ほどのマンションの１室にあり、提供しているのは、英国発の特許技術である「マイクロ＆ナノカレント」（微弱電流）を用いたスキンケア施術だ。

「以前、私がＩＰＬ（光施術）で重度の肌にダメージを負ってしまったときに出合ったのがこの技術でした。ダメージが改善し心身ともに回復できたんです。そこで開発者とコンタクトをとって技術を学び、美容機器の輸入の契約を結びました」

英国ソニックメディカル社が研究・開発したこの技術は、肌の状態をモニタリングしながら、１秒間に１５回の高速モニタリングで最適な微弱電流を送り、肌の改善をサポートするというものだ。キメの乱れ、カサつき、ハリ不足、くすみ（※）乾燥による）などをはじめ、さまざまな皮膚トラブルを安全に改善するテクノロジーとしてＦＤＡ（米食品薬品局）などによる美容精密機器認証を取得済みで、世界的に評価を集めている。
（※乾燥による） 

また、ＶＩＰクライアントからの信頼度や満足度も高いとされ、英ロンドン空港内にある「ヴァージンアトランティック航空」のファーストクラスラウンジでも提供されているという。

特許技術に東洋思想に基づいた美容理論も取り入れ独自のアプローチ法へと発展させた「セルラム　メン」での施術メニューは３種類ある。最も基本的なのは即効性の高いトリートメントとヘッドケアを組み合わせた「セルラム・メン・シグネチャトリートメント」（６０分、税別２万８０００円）。そして８回集中コースの「エグゼクティブ・インテンシヴコース」（各６０分、計税別２０万１６００円）と、顔以外の各ボディーパーツに行う「ボディーケア・トリートメント」（税別８０００円～）。

「開発者は１０回の施術を１カ月から１カ月半かけて集中的に受けることを理想としています。刺激性の高い薬品は一切使いません」（ジャクソン氏）

「施術を行うのは、ユーコさんから認定を受けた『セルラミスト』と呼ばれる人たちです。実はこの研修も難しくて大変なのですが、きちんとクリアした人がセルラミストとなります。鍼灸師の国家資格を持っていたり、エステ業界で長く働いていたりと、技術も知識もあり、体のアドバイスができる人ばかりです」（眞鍋氏）

マイケル・ジャクソン女性バックダンサーとしてツアー参加

ジャクソン氏はもともとダンサーとして世界的に活躍し、米ニューズウィーク誌の「世界で尊敬される日本人１００人」の１人に選ばれたこともある人物だ。熊本県出身。１９９１年、米ロサンゼルに単身移住。マイケル・ジャクソンの名曲「ＢＬＡＣＫ　ＯＲ　ＷＨＩＴＥ」のＰＶに出演し、「デンジャラス・ワールド・ツアー」でただ１人の女性バックダンサーとして参加するなど、多数の大舞台を経験してきた。

映画プロデューサー・モータウンレコードCEOであった夫ジョージ・ジャクソンの逝去をきっかけに、２００１年にＣＩＤＥＳＣＯ国際エステティシャン認定校を卒業。０４年カリフォルニアで国際エステティシャンの資格を取得した。

「資格をとってすぐに美容の仕事に身を置いたというわけではなく、健康とかエクササイズの仕事をしていました。このときのことが現在までの仕事にいかされているので、続けてきた活動が線でつながってきたと実感しています」（ジャクソン氏）

「セルラム　メン」の施術メニューは医師から見てどうなのか。眞鍋氏が解説する。

「まず安全性が高いことが第一です。私の専門は眼科で年間１０００件くらい手術をしますが、やはり人にメスを入れることは極力避けたい。なぜかというと、美容外科手術も同じで、何かしらの侵襲が加わってしまう作業だからです。『セルラム』の施術はメスも使わないし熱を加えることもない。侵襲を加えることなく肌の悩み解決に大きな力を発揮できるというのは美容分野で大切な特徴なので、医師の立場としても背中を押していきたいと考えています」

眞鍋氏はサロンの運営にも携わっている。
「男性の場合はほとんど美容外科よりもサロンを選ぶと思うのですが、一方で私自身が行きたいと思えるサロンがなかったんです。男性はとかく『サロンなんて恥ずかしい』と考えがちなので、そういうイメージを取っ払ってあげられて、足を運びやすく、自分自身も行きたいと思えるサロンを作りたかったんです」 ジャクソン氏と眞鍋氏は、共通の知人を通じて知り合ったという。

「当時、ユーコさんは高輪でサロンを展開されていて、私も実際に施術を受けてみたんです。その技術力を目の当たりにして、ぜひ一緒にプロジェクトを進めましょうとなりました」（眞鍋氏） 「私としてもこれまで実例を積み重ねてきたので技術には自信がありましたが、眞鍋先生のサポートはすごくうれしかったです」（ジャクソン氏）

 男性の清潔感が大事

かつて５５歳で定年退職だった昭和の時代と違い、「人生１００年時代」という言葉も出ている現在では、労働意欲の高いシニア層が多く、企業も採用に積極的だ。
「さらにＳＮＳの発達で写真撮影の機会も増えていますし、現在は昔よりも男性の清潔感が大事になってきている時代です。人前に立つことが多い経営者であればなおさらでしょう」

もう一つ、年齢を重ねても若々しく元気に働くためには、何よりも健康的な生活習慣が重要だ。 

「やはり４０代以上になると仕事の責任が大きくなってきますしストレスの影響が顔にも体にも出てきますので、バランスの取れた食事や睡眠はしっかりと意識していただきたいですね。その上でぜひ４０、５０代の男性に受けていただきたいですね」

１００年時代に登場した新たな男性向けエイジングケア術といえそうだ。

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