近年での禁煙ブームで喫煙箇所も減り、禁煙をする方も増えてきました。
但し禁煙への道のりは遠く中々実行出来ない事が多く、止む無く電子タバコでお茶を濁すという中途半端な状態を保つ方が増えています。
禁煙を実行出来ない理由
大半の人が出来れば禁煙をしたいと思っているハズですがそれを実行出来ないでいます。単純な依存や持続性が現れていないなどで止めない理由を考えて結果禁煙に繋がっていません。
- 直ぐに吸いたくなり我慢出来ない
- 電子タバコの方が害が少ないから
- ガムや飴では凌げない
- 吸う本数を減らしたから
- 切っ掛けが無いから
- 身体に害が出ていないから
とにかく意思が弱い
禁煙しようと思っても中々実行に移せず、禁煙をしても2~3日が限界となり意思が弱く禁煙が続きません。
殆どの人がこの状況であり余程の強い意思がないと本格的な禁煙へと進む事が出来ていません。
電子タバコで我慢
通常の紙巻たばこを止めて電子タバコに移行する人も多いですが、止めるつもりがそのまま電子タバコを吸い続ける人が大半です。
紙巻たばこは止めれたが電子タバコが止めれなくなるという悪循環です。
紙巻たばこを止める為に口寂しさを紛らわすガムや飴で我慢をする方法もありますが、大半は我慢出来ずにタバコを吸います。
飴やガムでは到底タバコ感には程遠いのであまり意味がありません。
身体に害が現れていない
タバコの害は表面上には中々出て来ません。長い期間で身体の内部を犯し、害が現れた時には既に手遅れの場合が殆どです。
異変が生じてから禁煙をしても意味がありません。
電子タバコでも無害ではない?
匂いや害が少ないと評判の電子タバコは一気に普及をしています。
現在では様々なメーカーから発売され紙巻たばこを押す勢いではありますが、果たして本当に害はないのでしょうか?
- 身体への害が少なそうだから
- 匂いが少ないから
- 煙が少ないから
- 味に違和感がない
- 禁煙できそうだから
ニコチンは含まれている
代表的な「iQOS」「プルームテック」「glo」はそれぞれニコチンが含まれており、タールに関しては非表記となっています。
タールは含まれていないとの情報ではありますが、吐き出す煙に微量なタール含まれているとの事で決して無害とは言えません。
喫煙による免疫力への影響
たばこの成分によって免疫力にも悪影響を及ぼします。
喫煙者は感染に対する抵抗力が落ちてしまい、インフルエンザやコロナウィルス、肺炎などの感染症が重症化しやすく、疾患に関する合併症の危険性も高くなると報告されています。
昨今、世界中で猛威を振るっている新型コロナウィルスですが、「感染者の死者について男性が女性より多い傾向がある」とアメリカのワシントン・ポストが紹介しています。
これについても喫煙率が男性の割合が高いことに影響している可能性はあるでしょう。
また、男性の場合は勃起障害や精子の変形や数が減るなど、不妊に繋がる影響も起こりやすい。
喫煙は免疫機能や不妊だけでなく、がんや様々な病気の引き金になることを忘れないでおきましょう。
禁煙難易度は変わらない
電子タバコは完全に無害とは言えませんが、紙巻たばこよりも害が少なく煙と匂いも抑えられていますので、周囲への影響も少なくはなりますが、電子タバコに慣れてしまうと結局禁煙は遠ざかりますので、あまり意味はありません。
電子タバコからの禁煙は簡単そうに見えて実は紙巻たばこからの禁煙と殆ど難易度は変わらないでしょう。
匂いや煙は少ない
確かに電子タバコは紙巻たばこと比べて匂いも煙も格段に出にくくなっています。
独特の匂いはある物のタバコ程臭くはありませんし、副流煙の心配も必要ないですが、電子タバコでも煙にタールがやその他有害物質が含まれている可能性があります。
有害物質が正確に定まっていない以上は電子タバコだからセーフという事は言い切れません。
ほぼ確実に禁煙をする為には
禁煙は本人の意思だけでは中々実行に移す事ができません。他者を絡めたり、効果のある禁煙方法だけを試すのが有効的であり、根拠の無い禁煙方法は並大抵の努力では達成する事が出来ません。
- ニコチンパッチの使用
- ニコチンガムの服用
- 飲み薬の服用
- 禁煙外来に通う
ニコチンパッチを使用して禁煙
ニコチンパッチは身体に貼るだけで禁煙に近づく事が出来る便利なアイテムです。
タバコを吸わない事によるニコチンに影響(イライラしたり落ち着かない状態)を解消させる事が可能です。
身体に貼るだけで皮膚からニコチンを吸収するので、ニコチン切れによる症状を緩和させる事が出来ますので、禁煙+ニコチンパッチで吸わなくても落ち着く状況を作り出しますので禁煙の手助けになります。
ニコチンガムの服用
ニコチンガムはニコチンが含まれているガムで処方箋不要でドラッグストアや通販で購入する事が可能です。
通常のガムよりも遥かに禁煙効果が高くなっています。
通常のガムとは異なり、ただ噛むだけではなく一定の方法により摂取する事で口内からニコチンを吸収出来ます。
禁煙時の口寂しさを紛らわす事とニコチンの摂取と一石二鳥の効果を持ちますので、3ヶ月を目標に禁煙を目指す事が可能です。
禁煙外来で禁煙
一部の病院等で受け付けている禁煙外来を行って禁煙する方法です。
保険の適用が可能で医師のサポートを受けながら3ヶ月のスケジュールで禁煙を目指します。
禁煙外来での禁煙方法
病院で受ける禁煙の為の治療で手術等は無しで医師のサポートを受けながら禁煙をします。
約3ヶ月を目処に禁煙の為のスケジュールを組み、医師と一緒に無理のない禁煙を行います。
禁煙外来のスケジュール
- 初週:細かい診断とスケジュールの決定
- 2周目:喫煙状況の確認と測定、薬の確認
- 4週目:禁断症状の確認や対処法の確認
- 8週目:禁断症状の確認や対処法の確認
- 12周目:禁煙成功で終了。今後の禁煙継続のコツの指導
上記の様に週おきに診断を行い、体内のニコチンの測定や禁煙補助薬の支給、禁断症状を乗り越える方法などのアドバイスを貰いながら禁煙を進めます。
医師と進めていく事で一人ではありませんので、禁煙の成功率は上昇します。
禁煙の方法
禁煙外来では主に禁煙補助薬を併用しながら治療を進めます。
いきなり禁煙を行うのではなく本数を減らしながら、最終的には補助薬も使用しないで完全に禁煙する事を狙います。
目標として3ヶ月という期限を設ける事で無理なく禁煙を目指す事が大きく、いきなり吸わない状態で苦しむのではなく、医師のアドバイスと禁煙補助薬の併用で、驚くほど禁煙への道が近づいてきます。
禁煙外来に必要な費用
禁煙外来は病院で診療を受けますので、当然費用が発生致します。たかが禁煙ではありますが確実性を求める為には多少の出費は仕方がないと言えます。
内訳 | 初診料 | ニコチン依存症管理料 | 処方せん料 | 調剤料 | 禁煙補助薬料 |
---|---|---|---|---|---|
費用 | 約¥7,800 | 約¥9,500 | 約¥2,700 | 約¥6,200 | 約¥39,000 |
自己負担額(3割) | 約¥2,300 | 約¥2,850 | 約¥810 | 約¥1,860 | 約¥11,700 |
禁煙外来は一定の条件を満たす事で保険の適用が可能であり、3割負担で治療を受ける事が可能となります。
実費の場合は6万円程して決して安くない金額ですが、保険適用の場合は¥18,000程度となりますのでかなりお得です。
一人で禁煙が無理な方は外来を
過去に禁煙に失敗をした方や、とても出来る気がしない方は禁煙外来が最も効果的とも言えます。何より一人ではなく医師のサポート受ける事が出来るのが大きく影響します。
ニコチンガムやニコチンパッチも有効的な禁煙方法ではありますが、一人で行う必要があり管理してくれる人はいません。
禁煙は忍耐力が影響しますので、一人でも禁煙が可能であればそもそも禁煙グッツは必要としないでしょう。