秋のモテ・ファッション、ポイントはスポーツ系アイテムの取り入れ方

2021/09/16

モテる男の1万円服装術20210908/右(ユニクロ)

今年7月、MLBレッドカーペット・ショーに登場した大谷翔平選手のスタイリッシュなスーツ姿が話題に挙がりました。そこで私が注目したポイントは「スーツに合わせたスニーカー」でした。

スニーカーがいまやスポーツアイテムという枠を飛び越え、普段着に溶け込んでいることは周知の通りです。しかし、取り入れ方を失敗している男性が多いことも事実です。そこで今回は、スポーツMIXコーデの基本として、トレンドの短めパンツとスニーカーの組み合わせ方についてお伝えします。

大谷選手のスニーカー姿がスッキリ見えたのは、パンツ丈とスニーカーのボリュームが関係しています。くるぶし程度の短めパンツはここ何年も主流ですが、寸が足りていないことに違和感を覚える人も多いと思います。実は大谷選手の着こなしに、この違和感を解消するヒントがあります。

丈が短いアンクルパンツに違和感をもつ理由は、「靴とパンツの丈感が合っていない」ことに起因します。つまり、短めのパンツがおかしいのではなく、スニーカーのボリューム感が足りないことが問題なのです。

店頭でスニーカーを比較するとき、カタチや色に注目する人は多いですが、ボリュームという視点が欠けているかもしれません。

たとえば、ユニクロのスマートアンクルパンツを例に挙げましょう。くるぶしが見え隠れするパンツ丈にコンパクトなスニーカーを合わせる場合、当然ながら足首が見える面積が増えますよね。

モテる男の1万円服装術20210908/左(筆者私物)

コンパクトなスニーカーとアンクルパンツ(いずれも筆者私物)は真夏向き

まだ暑さを感じる日は、この丈感で十分いけますが、秋が深まるにつれて違和感が生じてきます。そして、同じような配色のローカットスニーカーであっても、靴のボリューム感によって見え方が変わります。

一方、生地がスニーカーに覆いかぶさったパンツ丈では、重々しい印象に見えます。これがスポーツMIXをだらしなく見せる原因です。そういう意味では、大谷選手のパンツ丈とスニーカーのボリューム感は絶妙でした。

パンツに合ったボリューム感のスニーカーを単体で探すのは難しいかもしれません。そこで、この秋はくるぶし丈のアンクルパンツとニットレースアップスニーカーの同時試着をおすすめします。短めのパンツに合うよう設計されたボリューミーなスニーカーで、くるぶし丈の違和感は払拭できるでしょう。

【冒頭写真】 秋にはボリューム感のあるニットレースアップスニーカー(ユニクロ、3990円)と組み合わせたい

  • はてなブックマークに追加

この記事のライター

森井 良行

森井 良行

スタイリスト。のべ4500人を超えるビジネスマンの買い物に同行し、現在はおしゃれを学ぶコミュニティ「エレカジ大学」を主催。「日本元気シニア総研」研究委員やAll Aboutメンズファッションガイドを務める。近著は『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)。


RECOMMEND

-AD-