おじさんが「昔はよかった」と話すのはいけないことか?

2022/05/27

俺活入門20220506/

「昔はよかった」とため息をつき、今を嘆くだけの人は老いるのが早い。しかし「昔話」のすべてが悪いわけではない。昔話を上手に活用することで、未来を生きる知恵やエネルギーを得ることもできる。今回は「あの頃は良かった」を「未来へのエネルギー」に変える方法を紹介したい。


■爆笑するために話す

人生を振り返れば、思わず爆笑してしまう話が誰しもあるはず。ハラワタがよじれるような思い出話を、仲間内でバンバン語らおう。

腹の底から爆笑すれば、体内に酸素がみなぎり、細胞が活性化する。仲間同士なら内輪ウケでかまわない。腹の底から爆笑する瞬間、私たちは生きる意味を見い出せる。それが命を全うしているということだ。


■未来の行動のヒントにする

若い頃の行動や挑戦には、今では到底届かないような大胆さやクリエイティビティが宿る。若かりし頃の自分たちから、今や未来を生きるために大切なことを「学び直す」ことができる。

小利口で保守的になった思考回路をいったん壊し、「自由でバカげた行動」を創り出すヒントにする。過去を懐かしむだけではなく、必ず行動につなげることが大事だ。もちろん、「もう年だから…」は厳禁である。


■感謝のために話す

誰にでも必ず「人生の恩人」となる人が存在する。彼らが自分に何をしてくれたか? それを思い出し、言葉にして感謝の気持ちを表す。これにより、人生のやり残し感は、だいぶ中和される。遠くからでも感謝の気持ちを送り続けるのだ。たいていが「いい話」なので、ポジティブなエネルギーも吸収できる。


■「自分の存在」を確かめるために話す

今がうまくいっていないと、どうしても自己肯定感が下がってしまう。しかし過去を思い出し、言葉にすることで、本当の自分を取り戻せる。職場以外の仲間と思い出を語らうことで、目線を上げて新たな行動に踏み出せるはずだ。


■友情を噛み締めるために話す

「本当に楽しい日々だったよな!」。そう言い合える友人は人生の宝物だ。筆者自身、友人からそう言われて、とてもうれしい気持ちになったことがある。

思い出話は、友情を確かめ合い絆を太くする。利害関係を超えて、過去から今、そして未来に続くサステナブルな財産の共有を楽しもう。


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この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


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