「本当の俺」を思い出させてくれるのは「昔の女友達」だ
「昔の女友達と一杯飲みに行くと、いいコトがある!」
今回は、まず第一声として、このことを声高らかに叫びたい。「いいコト」とはいったい何か? それは「失った自分らしさを取り戻せる」ということだ。
まずは、青春時代の楽しかった思い出話に花を咲かせ、一直線に盛り上がってみよう。心が晴れ渡り、腹の底から笑う感覚を取り戻せる。そして、普段の笑いの底がいかに浅く、上滑りであるかにも気づける。
『あの頃はこんなに腹の底から笑っていたんだ』『あんな常識外れな楽しい悪ふざけをしてたんだ』。そのことを思い出して笑い合ううちに、身も心も生まれ変わった気分になるはずだ。
■本当の「俺」を女友達が掘り起こしてくれる
昔の女友達と若かりし頃のバカ話に花を咲かせる効果はそれだけではない。忘れかけていた自分の中の「俺」を掘り出し、本来の自分のテンションを取り戻せるのだ。
しかも、それが「女性目線」であるということに意味がある。女性目線だからこそ「オス」を発掘するヒントがもらえるのである。私も先日、30年来の女友達と久しぶりに一杯飲みながらバカ話をして実感した。
「旅行の時に雑魚寝して、みんなが眠りに落ちる瞬間に、私に無理やり変なモノマネをさせたよね」
「えっ、そんなことしてたっけ?」
「みんなで遊び行くたびにそうだったよ」
「思い出した! バカだったね〜、楽しかったね〜」
爆笑の渦に身をゆだね、私も胸がスッとした。彼女の中でこのネタが30年間ずっと生きていたことも、うれしかった。「昔の俺、今よりセンスいいな」。正直にそう思えた。本当の「俺」に久々に出会えた気がした。
■一番笑わせた女友達を選べ
昔の「女友達」とのチョイ飲みは、「若気の至り」と「本来の俺」に出会わせてくれるタイムマシーンだ。日々の仕事や生活の中で忘れてしまった「生きることを楽しむ大事なセンス」を思い出し、その夜、私はホクホクと幸せな気持ちで眠りにつくことができた。「人生って本来、あんなに楽しかったんだな」。心底そう思えた。
もし飲みに誘うなら、できればあなたが一番笑わせた女友達がいい。あなたの一番魅力的な部分を知っているからだ。腹の底から笑った思い出は決して色あせない。かつての女友達の中に、あなたの中の「本当の俺」が今も生きているはずだ。
■50歳からの俺活のすすめ
私や僕ではなく、「俺」を主語にした「自分を取り戻す活動」、それを私は「俺活(おれかつ)」と称して実践している。
「俺活」は、男風を吹かせてオラオラと生きることではない。自分本来の姿を取り戻し、これからの人生を楽しむための「心の修復作業」だと私は考える。
その作業の一助となるのが、夕刊フジの後援で行っているフェイスブックグループ「50歳からの俺活コミュニティ」だ。フェイスブックのIDがある人なら誰でも無料で参加できる。ぜひ、その扉をたたいていただきたい。
この記事のライター
潮凪 洋介
エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。
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