あと15年働き続ける体をつくる体幹トレーニング「マウンテンクライマー」
運動することは病気や死亡率にどのような影響を与えるのでしょうか。結論から言いますと、運動不足は生活習慣病のリスクを高め、心筋梗塞や脳卒中などで死にいたる危険性が極めて高くなることが報告されています。肥満によって引き起こされる脂質異常や高血圧、耐糖能異常といった病気も怖いですよね。
死亡者数第3位は「運動不足」
厚生労働省の「危険因子に関連する非感染症疾病と外因による死亡数」のデータによると、運動不足による死亡者数は第3位で、年間約5万人がそのリスクを抱えています。
わが国の死因でもっとも多い「がん」との因果関係を見ても、運動をしていて適正体重であることが発症リスクを抑える条件となっています。
また、トレーニングを含めた身体活動の量が多い人ほど、がんに限らずその他の死亡リスクを低下させるといった報告もあります。
特に「心疾患」や「脳血管疾患」などで死亡率の低下が認められており、脳を活性化する効果があるなど、認知症予防にもつながります。女性では「乳がん」や「結腸がん」の危険性が減少するようです。
ストレスや鬱の予防・改善も
メンタル面でも、「ストレス解消」や「うつ病」の予防改善に役立ちます。
年齢によって過度な運動はよくないこともありますが、身体の慢性的な痛みや機能改善だけでなく疾患予防という側面からみても、運動がいい効果をもたらすことは事実なのです。老化の進行を未然に防ぎ、生活の質を向上させ、いつまでも元気で若々しい艶男(ツヤダン)を目指しましょう。
マウンテンクライマーのやり方
それでは、「マウンテンクライマー」を始めます。YouTubeの動画を見ながら覚えましょう。
まずは、椅子や台など安定するものを準備してください。そこに肩幅で手をつき、体を支えます。姿勢は腕立てのように、体が斜め一直線になるようにします。
そこから、お腹に力を入れることを意識しつつ安定させながら、片側の脚を胸方向に引き込みます。
引き込んだ足を元の位置まで戻したら、反対側の脚を同じように引き込みます。
これを山の斜面を走り登るように、交互に一定のリズムで繰り返します。この時、お腹の力が抜けて、腰が反ったり丸くならないよう注意してください。
脚の切り返し動作は30秒から1分くらい行い、2〜3セット繰り返します。
この記事のライター
田島 寛規
Green Room Products 代表取締役。1975年、東京都生まれ。97年、日本体育大学卒業後、整骨院、病院勤務を経て独立。千葉県柏市の「Green Room柏の葉整骨院」を中心に、Green Room 整骨院グループ、トレーニングジム「T-REVO」やデイサービス「せかんどはうす」、東京.渋谷にパーソナルボディサロン「Natural Bone Technique」、北区にフランチャイズの「王子整骨院」などを展開。
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