月経カップ、性交痛緩和・腟トレーニングアイテム…フェムテックブームは本物か?
東京の伊勢丹新宿店本館1階で2022年7月20日から8月2日まで大規模なフェムテックイベントが開かれました。「センシュアル・ライフ〜自分らしさにつながるフェムテック produced by WOMB LABO」では、60ブランド、アイテム数約200点が一堂に会し、過去最大級だったそうです。
2021年新語・流行語大賞にノミネートされた「フェムテック」という言葉、男性読者のみなさんご存じでしょうか? Female+Technologyの造語で、女性特有の健康課題を解決するサービスやプロダクトの総称で、経済産業省が「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」の間接補助事業者を公募するなど国も推進しています。
しかし、株式会社TENGAが配信している「月刊TENGA」によると、最新調査では「フェムテックという言葉を知っている人」は、21.4%に過ぎません。月経や更年期、妊活などフェムテック関連のサービスやプロダクトの利用経験率は、7.7%にとどまる結果となりました。
「フェムテック商品・サービスで、利用したこと、使ったことのあるものはありますか?」という問いでは、提示した26のアイテムのうち、吸水ショーツ8.0%、月経カップ1.0%、性交痛緩和アイテム6.8%、腟トレーニングアイテム1.5%、アフターピル5.5%と、利用率はいずれも1ケタ台でした。
メディアで取り上げられてはいるものの、認知度や利用率は、まだこれからのようですね。
ただ、「フェムテックブームについてどう思いますか」という問いには女性の65.0%、男性の50.5%が、「良いと思っている」という前向きな結果が出ています。
冒頭にご紹介したイベントでは、インスタグラムでトークショーを同時配信するなど、悩みを抱えた人へさまざまなアプローチを試みています。企業側も新たな可能性が広がる分野として注目していて、今後、フェムテックが男女ともに広がることを期待しています。
この記事のライター
工藤 まおり
フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。
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