夫婦不仲の最大要因、「産後クライシス」の実態
「夫婦仲があまり良くない」という女性に、いつごろから距離ができたか聞くと、「産後くらいから」という答えが、とても多いです。出産後の数年間に夫婦仲が悪化する現象のことを「産後クライシス」といいます。
原因をたどると事情は様々です。子供を優先させる生活に変わることや、ホルモンバランスの影響もあるようですが、私がとくに注目するのは、「夫が家事・育児に参加してくれなかった」という悲痛な叫びです。
「女性の愛情曲線」という調査に基づいたグラフがあります(出典:東レ経営研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長、渥美由喜著『夫婦の愛情曲線の変遷』)。結婚直後は高かった夫への愛情が出産を機に右肩下がり。その後、夫が子育てに参加した場合は愛情が回復し、子育てに参加しない場合は低迷していることがわかります。つまり、末永く夫婦仲を良好にするには「両親の育児の参加」が欠かせないのです。
男女雇用機会均等法が1986年に施行され、30年以上が経ちました。「共働き」や「イクメン」といった言葉は、もはや過去になり、家事・育児の負担は必ず夫婦で対等に考えなければいけない時代です。
しかし、現実は令和の世になっても、「家事・育児は女性の仕事だ」というイメージがなかなか消えていません。今でもつい「夫が家事・育児を“サポート”する」という言葉を使いがちですが、ここは「対等に行う」という言葉が適切です。
もう手遅れだ、という方もいるかもしれませんが、人生100年時代です。まだ間に合います。これまで家事・育児を任せきりにしていたのなら、「昔はできなくてごめんね」とまず謝ること。妻のおかげで子供が立派に成長しているのなら「今から家事だけでも対等に一緒にやりたい」という気持ちを伝え、行動に移すことが大切だと思います。
つらいとき、愛する人に手を差し伸べてもらえなかったことは、一生心の傷として残ります。
この記事のライター
工藤 まおり
フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。
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