「セックス」の本当の意味を伝えられなかった私の過去

2022/06/14

幸せおじさん2022年6月15日

「性欲」は、人間の3大欲求の一つ。にもかかわらず、表に出しづらいテーマであるが故に、悩みを心の奥深くにしまっている人が多いと思います。特にセックスレスで苦しんでいる方はすごく多いと感じます。

私自身も以前、悩んでいました。結婚を考えていた人と2年ほどセックスレスの状態が続き、うまくコミュニケーションが取れなかったので別れることになりました。「たかがセックスで…」と思われる方もいると思いますけど、私にとって大切なテーマだったんです。されどセックス。

その別れた彼と先日、数年ぶりに会う機会がありました。その時にやっと当時の心境についてフラットに話すことができました。「家に一緒に住んでからそういう気持ちがなくなってしまった。別居すればよかったのかも」と元カレ。「挿入行為までは求めていなかった。抱き合うだけで満足した」と私。

付き合っていたとき、この本音をぶつけ合えたら、続いてたのかもしれないなと思いました。「セックス」という言葉には抱擁、挿入、射精までの全ての行為が含まれてると考えがちでが、私が求めていたのは「抱擁」まで。しかし、当時の私はそれをしっかり言語化できず「セックスがしたい」としか伝えられませんでした。

今はちゃんと、「セックス」という単語の中にも「前戯」「挿入」などのいろんな段階があることを知っていますし、自分がそれをどこまで求めているのかを相手に伝えられます。小さい頃からセックスの話を隠しすぎてしまうと、大人になってから自分が性的に何を求めているのか、パートナーにどうしてほしいのかを伝えられなくなるような気がします。

性についての話はデリケートな部分が多いので大っぴらに話すテーマではないかもしれません。そうであればなおさら、性について悩んだときに、たとえクローズドな場所でも、きちんと相手の目を見ながら対話ができるような知識を周りの大人は提供しなければならないと思います。

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この記事のライター

工藤 まおり

工藤 まおり

フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。


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