1年の目標を完遂できる「SMARTの法則」とは?

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この時期には新年の目標を立てる人が多いと思います。テストステロンは「狩猟のホルモン」ですが、狩猟時代の「獲物」を現代のビジネスシーンに置き換えると、「仕事や私生活における目標」でしょう。実際、目標の立て方や達成に向けた行動は、テストステロンにも大きく影響を与えます。

目標設定にはコツがあります。ここでは5つの切り口で目標を設定する「SMARTの法則」を紹介します。


①Specific(具体的な)

目標はより具体的であるべきです。例えばセールスマンなら、ただ営業成績を上げたいという曖昧なものではなく、いくらまで上げるという明確な目標が必要です。数字が伴わないと具体的な行動計画にも落とし込めず、未達成のリスクが大きくなります。私生活でも、「誰でもいいから彼女がほしい」よりも「あの女性と付き合いたい」と思うほうが行動が明確になり、テストステロンも上がります。


②Measurable(測定可能な)

目標を達成したのか、未達の場合はどのくらいのギャップがあるのかを測定できる尺度が必要です。営業成績やゴルフのスコアのように数値で表しやすい目標は分かりやすいですが、例えば体を鍛えるときはは「ジムに通う」といった曖昧な目標ではなく、「体脂肪率を15%まで落とす」などと数値化できるようにしましょう。


③Achievable(実現可能な)

つい意気込んで、壮大な目標を立ててしまうことがあります。あまりに難易度の高いと、達成へのハードルを強く感じて意気消沈し、テストステロンを下げてしまうことにつながります。手が届く難易度の目標が最もテストステロンを上げてくれます。


④Relevant(関連した)

自分の利益に関連した目標でなくては達成意欲がわかず、テストステロンを下げてしまいます。例えば仕事で立てた目標が会社や上司の利益にはなるものの、自分にはまったく恩恵がないということはしばしばあります。外部からのプレッシャーで立てさせられた目標は、まったくテストステロンを上げることができず意欲もわきません。つまり、達成の可能性は低くなります。


⑤Time−related(期限が明確な)

目標に期限をつけることも大切です。ただし、「来年の今頃には」といった長期の目標だけだと、その過程で意欲が薄れてしまったり目標自体を忘れてしまうこともあります。長期の目標を半年単位、1カ月単位に細分化し、最終的に1日単位で「今日の目標」を追いかけることをお勧めします。その日の目標が達成できなかったとしても、翌日の目標を修正すればいいので、達成の可能性は高まります。遠くの獲物を探すより、獲物が目の前にあるほうがテストステロンも上がるのです。

【一般社団法人1UP学会】 男性医療に関する最新医療技術や情報の啓発・広報活動を行う医療専門団体。テストステロン補充療法による専門外来を東京都千代田区の日比谷国際クリニック(http://www.hibiyakokusai.or.jp)で実施している。

■堀江メソッド

目標の有無だけでなく、目標の立て方もその1年間のモチベーションに大きく関わります。ご自身の目標だけでなく、部下やお子さんの目標設定をサポートする際も今回紹介したSMARTの法則を参考にしてみてください。


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この記事の監修者

堀江 重郎

堀江 重郎

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得。国立がんセンター中央病院、杏林大学講師を経て帝京大学医学部主任教授に就任し、日本初の男性更年期外来を開設。2012年に順天堂大学医学部教授に就任。日本抗加齢医学会理事、日本Men's Health医学会 理事長を務める。『ホルモン力が人生を変える』他著書多数。テレビ番組の出演、監修も多数。

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