肥満を抑え、テストステロンを上げる「自然薯のカルボナーラ」

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前回は、自然薯(じねんじょ)に「DHEA」という性ホルモンの素となる栄養素が豊富に含まれていることをお伝えしました。今回は、その自然薯を使ったカルボナーラのレシピをご紹介します。

パスタの原料はデュラム小麦ですが、小麦粉には血糖値上昇=肥満のイメージがあります。肥満状態はテストステロンを下げ、勃起機能の悪化やメタボリックシンドロームにつながりますので、血糖値の急な上昇は避けたいところです。

では、デュラム小麦は血糖値をどの程度上げるのでしょうか。ここで知っておきたいのが、食品に含まれる糖質の吸収率を数値化した「GI値」という指標です。この数値が高いほど血糖値が上がりやすく、70以上が「高GI値食材」とされています。例えば白米は88、うどんは85です。

一方、デュラム小麦を使ったパスタのGI値は50と低く、玄米やオートミール(いずれもGI値55)よりも下回っています。加えて、タンパク質とビタミンB群は通常の小麦よりも豊富に含まれています。デュラム小麦はダイエットの味方と言えます。

今回のカルボナーラも、ホテル「プルマン東京田町」の福田浩二シェフにレシピを作ってもらいました。「自然薯は山芋の中でもネバリが強く、タンパク質やミネラルも豊富で男性の活力につながる食材です。今回は変化球でカルボナーラをご紹介します」(福田シェフ)とのことです。ご家庭でも簡単に作れるので、試してみてください。

【一般社団法人1UP学会】

 男性医療に関する最新医療技術や情報の啓発・広報活動を行う医療専門団体。テストステロン補充療法による専門外来を東京都千代田区の日比谷国際クリニック(http://www.hibiyakokusai.or.jp)で実施している。

自然薯のカルボナーラ

【材料(1人前)】

・すりおろした自然薯(40グラム)

・ニンニクみじん切り(3グラム)

・しめじ(20グラム)

・すりおろしたパルメザンチーズ(市販の粉チーズでも可、20グラム)

・パスタ(デュラム小麦使用のもの、100グラム)

・塩(少々)

・黒こしょう(少々)

・ベーコン拍子切り(10グラム)

・オリーブオイル(少々)

・パルメザンチーズ(少々)

・イタリアンパセリ(少々)


【作り方】

①オリーブオイルでニンニクを炒めて、ベーコン、しめじを入れ、色づくまで炒める

②茹でたパスタを①に入れ、ゆで汁50ミリリットルも一緒に加えて塩、こしょうする

③②に自然薯とパルメザンチーズを加えてよく混ぜる

④皿に盛り付け、お好みでパルメザンチーズとイタリアンパセリを散らす


【堀江メソッド】

肥満はテストステロンの大敵ですが、過度な糖質制限は体脂肪とともに筋力も低下させてしまいますので要注意です。特に注意しなくていけないのは“急激な”血糖値上昇を避ける、ということです。

食材の中でも白米やうどん、精製した小麦粉を原料とした食パンなどはGI値が高く、同じ穀物でも今回ご紹介したデュラム小麦や玄米、オートミール、蕎麦などはGI値が低いので、意識して小麦粉原料の食材と置き換えることをお勧めします。また、野菜から食べる、よく噛んで食べるなど、食べ方でも血糖値上昇を緩和できます

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この記事の監修者

堀江 重郎

堀江 重郎

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得。国立がんセンター中央病院、杏林大学講師を経て帝京大学医学部主任教授に就任し、日本初の男性更年期外来を開設。2012年に順天堂大学医学部教授に就任。日本抗加齢医学会理事、日本Men's Health医学会 理事長を務める。『ホルモン力が人生を変える』他著書多数。テレビ番組の出演、監修も多数。


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