順天堂大・堀江教授×トレーナー・吉田明子さん「テストステロン・アップ対談」1

堀江メソッド筋トレ20230405/吉田さん

 男性の健康や生き方を左右する男性ホルモン「テストステロン」を高める方法の中で誰でも手軽にできるのが筋トレです。そこで今回から、筋トレでテストステロンを高める実践的な方法をお伝えします。まずは、当連載の監修者で、男性医療の第一人者である順天堂大学大学院泌尿器外科学の堀江重郎教授と、今回から筋トレ&リラクゼーションを教えてもらうトレーナーの吉田明子さんによる特別対談を3回にわたってお届けします。吉田さんは東京・銀座の会員制パーソナルトレーニングジム「ロジカルジム」の代表で、リラクゼーションを取り入れた独自のサービスを提供しています。

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堀江メソッド筋トレ20230405/堀江先生

堀江「吉田さんのジムはどういう形態なのですか?」

吉田「ジムは1室で、基本的に1人の会員に1人の女性トレーナーが付いて90分間、筋トレの後にリラクゼーションまで行うというマンツーマンのシステムです」

堀江「マンツーマンだと、わりとリッチな価格設定ですか?」

吉田「ちょっと高めですが、入会金が5万円で、月1回が2万5000円、月2回が4万5000円、月4回が8万5000円、月8回だと15万円です。1回2万円程度ですが、トレーニングとリラクゼーションの2つを行うので、別々に受けることを考えたら、これぐらいの金額かなと思います」

堀江「トレーナーが全員女性というのもプログラムの特徴ですね」

吉田「はい。私と20代、30代前半の女性2人の計3人で、いずれもボディコンテストなどの受賞歴に加えて、本格的なリラクゼーションも学んでいます」

堀江「テストステロンの観点から言うと、女性トレーナーというのは良いんですよ。男性は女性と身近な感覚で会話することでテストステロンが上がりますからね。また、男性トレーナーはどうしても強めに追い込みがちですが、筋トレをやり過ぎるとテストステロンは減ってしまいます」

吉田「その点、女性トレーナーは『無理しないでくださいね』と言うことが多いですね」

堀江「そうですね。男性は鼓舞してくださる方が多い印象ですが、応じて頑張りすぎてしまうと、関節や筋肉を傷めてしまうこともあります。しかも、吉田さんのジムではリラクゼーションをやりますよね。それもテストステロンには効果的なんです」

吉田「リラクゼーションが?」

堀江「筋トレ後、テストステロンは一時的に低下するのですが、特に顔の周りの筋肉をほぐすようなリラクゼーションをやるとテストステロンは上がってきます。あと、臀部のマッサージもいい。お尻の上のほうにテストステロンを上げるツボがあるんですよ」

吉田「知りませんでした」

堀江「リラクゼーションにはもうひとつ効果があります。筋トレだけやってテストステロンが低下した状態のままだと、『しばらくジムはいいや』という気持ちになる。けれど、リラクゼーションでテストステロンがアップしたら、『またジムに来よう』という気になります。継続の効果があるわけです」


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この記事の監修者

堀江 重郎

堀江 重郎

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得。国立がんセンター中央病院、杏林大学講師を経て帝京大学医学部主任教授に就任し、日本初の男性更年期外来を開設。2012年に順天堂大学医学部教授に就任。日本抗加齢医学会理事、日本Men's Health医学会 理事長を務める。『ホルモン力が人生を変える』他著書多数。テレビ番組の出演、監修も多数。


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