自毛植毛後に気持ち悪い見た目にならないか不安…過ごし方のポイント
薄毛で悩んでいる人の中には、自毛植毛を受けようと考えている人もいるでしょう。施術を受ける前に気になるのが、自毛植毛の結果、気持ち悪い見た目にならないかということ。
この記事では、自毛植毛後に気持ち悪い見た目になる原因や対策について紹介します。
- 自毛植毛後の見た目は気持ち悪い?
- 植毛後は出血やかさぶたも…手術直後の見た目について
- 傷跡が治ったら脱毛が起きる場合も
- 傷跡の見た目はドナーの採取方法でも異なる
- 自毛植毛後の「見た目」への対策
- 一定期間乗り越えれば見た目に自信がつく
自毛植毛後の見た目は気持ち悪い?
薄毛を目立たなくするために行われる自毛植毛ですが、経験者からは「施術後の見た目が気持ち悪くなってしまった」という意見もちらほら聞こえます。
せっかく高額の施術料を払って自毛植毛の手術を受けたのに、気持ち悪い見た目にはなっては元も子もありません。
結論からいうと、自毛植毛施術後の頭部には、次のような変化が見られます。
- 自毛植毛の手術により、移植部位に傷跡ができる
- 自毛植毛のドナー採取により傷跡ができる
- 自毛植毛の手術操作により、移植部位の既存毛が抜け落ちる
実際には、どのような見た目になるのでしょうか?
植毛後は出血やかさぶたも…手術直後の見た目について
自毛植毛は、薄毛部分にメスなどで切れ目を入れてドナーを移植します。そのため、移植した分だけ傷跡ができます。
施術直後は移植部位に血がにじんだり、腫れが起きたりするので、痛々しい見た目になるのが一般的です。
自毛植毛によってできた傷の炎症のピークは3日で、経過が順調なら傷跡はかさぶたになって腫れも引くため、見た目は少しずつ落ち着いてきます。さらに施術から1~2週間すると、かさぶたも取れ始め、気持ち悪いと感じていた皮膚の傷跡は目立たなくなっていきます。
かさぶたが取れる時期には、皮膚にかゆみを感じることがありますが、自分でかきむしらないようにしましょう。自毛植毛の傷跡が残らないようにしたい人は、かさぶたを取らないことが大切です。
傷跡が治ったら脱毛が起きる場合も
自毛植毛による傷跡が落ち着き、施術から1~4カ月たった頃、あるいは早い人ではそれより前に脱毛が起こることがあります。手術操作や麻酔の影響により、薄毛部分にもともとあった毛が抜け落ちるもので、専門用語でショックロスといいます。
ショックロスが起こる原因や確率、予防法については【自毛植毛の手術後に起きるショックロスとは】にまとめていますので、合わせてご確認ください。
ショックロスによる脱毛は一時的ですが、もともとあった毛が抜けるため驚いてしまう人も少なくありません。脱毛により自毛移植前よりも薄毛が目立つこともあるので、不自然に感じる人もいるでしょう。
ショックロスは、ヘアサイクルが早まることで起こる一時的な脱毛で、半年もすれば再び髪の毛が生えてきます。ショックロスが起きたことにより、髪のボリュームの差が気になる場合は、部分ウィッグやふりかけパウダーなどで対応することもあります。
傷跡の見た目はドナーの採取方法でも異なる
自毛植毛の手術では、移植先の部位だけでなく、ドナーを採取した部分にも傷跡ができてしまいます。そのため、施術後の気持ち悪い見た目は、ドナー採取部分の傷跡が原因の場合もあります。
ドナー採取の方法には後頭部を帯状に切開するFUT法と、医療用パンチでくり抜くFUE法の2つがあります。FUT法は傷を縫い合わせるため、一直線の傷跡ができますが、施術後に上側の髪の毛を下ろすことで傷跡を隠すことができます。詳しい自毛植毛におけるFUTとFUEの違いについては【傷跡にも違いがあるFUTとFUEとそれぞれの特徴とは】をご覧ください。
医療用パンチを使ったFUE法は、傷跡が目立ちにくいといわれるものの、後頭部全体にまばらにドナーを採取するため、傷跡のある範囲は広くなります。また、FUE法では後頭部の髪を刈り上げることも多いため、自毛植毛後のドナー採取部位の傷跡が目立つデメリットがあります。
刈り上げないFUE法について
自毛植毛クリニックの中には、後頭部の刈り上げをせずにドナーを採取できるところもあります。しかし、刈り上げずにドナーを採取するには熟練した技術が必要となるため、国内で行っているクリニックは限られます。
クリニックの中には、「刈り上げないFUE法」と称して1本ラインのみ刈り上げて、線状にドナーをくり抜く方法を行っているところもあります。この場合、あとでライン上に傷跡ができ、その部分の毛は生えてきません。
自毛植毛を受けるときは、施術後の傷跡の見た目も理解した上で、方法を選ぶことが大切です。
自毛植毛後の「見た目」への対策
傷跡や一時的な脱毛が原因で見た目が気持ち悪いと感じることがある自毛植毛後。自分が気持ち悪いと感じれば、他人からどう見られるか気になる人も多いでしょう。
以下では、自毛植毛後の見た目が気になるときの対処法について考えます。
植毛後は少し休暇を取るのがおすすめ
自毛植毛の傷跡を隠したい場合に考えられる方法に、ふりかけパウダーの使用があります。ただし、ドナーが定着することが最優先のため、自毛植毛の手術後3日間はふりかけパウダーの使用はおすすめできません。
そうでなくても、植毛直後の皮膚は出血や腫れがみられるため、自毛植毛から5日程度は仕事も休んだ方が無難です。自毛植毛を受けるときは、手術後の経過も考慮して、仕事や休みのスケジュールを組むのがおすすめです。
FUT法を選ぶなら長めの髪型で
メスを使ったFUT法で自毛植毛をした場合、後頭部に横1本の傷跡ができます。施術後は傷跡部分の上の髪を下ろすと、痛々しい傷跡の見た目を隠すことができます。FUT法で自毛植毛を受けるときは、髪を伸ばして長めのヘアスタイルにしておくのもよいでしょう。
FUE法を選ぶならウィッグで対処
医療用パンチを使うFUE法は、多くのクリニックで刈り上げを行います。自毛植毛の移植数にもよりますが、後頭部全体を刈り上げるのが一般的です。
FUE法で自毛植毛を受けるときは、事前に部分ウィッグを用意しておくとよいでしょう。クリニックの中には、有料で部分ウィッグを提供しているところもあります。
傷跡の感染を防ぐ
自毛植毛後の傷跡の見た目が気になる人は、傷跡をきちんと処置することも大切です。手術後の傷跡が感染を起こすと、腫れが続いたり、膿が出たりなどさらに気持ち悪い状態が続きます。
自毛植毛後の傷跡に触れるのが怖いと感じる人も多いですが、傷口の清潔を保つように心がけましょう。施術翌日からも優しくシャンプーして、傷口を清潔にすることが大切です。
一定期間乗り越えれば見た目に自信がつく
自毛植毛後に見た目が気持ち悪いと感じるのはしばらくの間。その時期を乗り越えれば、前よりも薄毛が目立たなくなることがほとんどです。【自毛植毛の術後の過ごし方と注意したいポイント】も合わせてご確認ください。
短期間の見た目よりも、長期的に満足できる効果が得られる自毛植毛を検討している人は参考にしてください。
- 参考文献
・内科総合クリニック人形町 https://ningyocho-cl.com/
・紀尾井町クリニック https://www.nhtjapan.com/
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