「自毛植毛したいけど、バレるかも…」不安解消へ、バレないためのポイントを紹介
「自毛植毛した後、会社の同僚や近所の人にバレないだろうか」。その1点がどうしても心配で、施術に踏み切ることができない人もいるかもしれません。どれだけ評判のよいクリニックに施術を任せたとしても、「バレるかバレないか」はあくまで他人の判断によるものだからこそ、不安は消えないのかもしれません。
そこで本記事では、安心して施術に臨んでいただけるよう、自毛植毛がバレてしまう原因や、バレないようにするポイントまで、幅広くご紹介していきます。
そもそも、自毛植毛はバレるのか
今も昔も、うわさ話の定番といえるのが「芸能人のかつら事情」ではないでしょうか。かつらの場合は「ヘルメットのよう」などと見た目の不自然さを指摘されることもあります。
しかし、もともと生えている自分の髪を移植しても不自然に思われてバレてしまうことはあるのでしょうか。
メスは使わないけど刈り上げる
自毛植毛の施術方法は大きく分けて2種類。そのひとつFUE法は専用の医療器具を使って後頭部の毛包(毛根を包んでいる皮膚組織)を抜き取り、薄毛部分に移植していく施術方法です。
毛包を抜き取る際にできる傷は小さく、残るものではありません。何より、メスを使わないため縫合による傷跡ができないのがメリットです。
「バレる、バレない」に着目すると、FUEの場合は後頭部を帯状に刈り上げる点が気になります。毛包を採取する際に、シャープペンシルの先のような筒に毛先を通す必要があるため、施術の前に短く刈っておかねばならないのです。
ヘアシートを装着
ひとくちに「帯状」といっても、その幅は移植する本数によって変わります。しかし、伸ばした髪を上からかぶせて隠れる程度の細い幅ではないため、一般的には「ヘアシート」と呼ばれる部分ウィッグを装着して帯を隠すことになります。
ヘアシートは刈り上げ部分の大きさによってピッタリ合わせられ、カラーも複数用意されています。後頭部を触られでもしないかぎり、気づかれるリスクは少ないでしょう。
ヘアシートについては【自毛植毛後もばれない!?植毛後のヘアシートを使う際のポイント】で詳しく紹介しています。
メスを入れるが高い生着率に期待
拡大鏡を使用しながらメスを入れ、毛包を丁寧に切り取っていくFUT法という施術方法もあります。採取の際に毛包が受けるダメージが少ないため、高い生着率が期待できることがメリットです。
とはいえ、メスを入れるわけですから後頭部には傷が残り、術後しばらくは痛み止めを服用する必要もあります。
髪をかぶせれば自然と隠れる
気になる傷の程度ですが、縫合することによって線状の傷は残りますが、髪の長さが2~3センチあれば隠れてしまいます。また、傷跡からも毛髪が生えてくるので目立つことはありません。
ただし、これまで短髪だった人は、施術までに髪を伸ばしておく必要があります。
移植部分にできるかさぶた
FUEとFUTいずれの施術方式でも、採取した毛包は頭皮に開けた小さな穴に一つずつ植え込まれていきます。植毛の成否にとっても重要な作業工程ですが、この際にできる「かさぶた」が頭皮の見た目に大きく影響します。
生え際には「赤いライン」
頭皮に穴を開けるのですから、血がにじんでかさぶたになることは避けられません。生え際の場合はラインを描いたように赤くなります。かさぶたが自然と取れるまでには1~2週間かかりますが、何も隠さないままでは完全にアウトです。
相手の視線を正面から受けてしまう生え際の場合、どのように対策すればよいのでしょうか。
生え際が隠れるヘアスタイルに
FUTを選択した場合、後頭部の傷を隠すために髪を伸ばしているはずです。これが、生え際にとっても有効になります。髪が長ければ、かさぶたが見えにくくなるヘアスタイルも可能です。
一方、FUEを選択した場合でも、髪を伸ばしておけばヘアシートがなじみやすいというメリットがあるため、髪はなるべく伸ばしておくことがおすすめです。
自毛植毛がバレるのはどんなとき?
「髪の引っ越し」とも呼ばれる自毛植毛の場合、移植した髪が生えそろってしまえば、人工毛植毛やかつらのように見た目が不自然になる心配はありません。それでは、どんな場合に自毛植毛が周囲にバレてしまうのでしょうか。
かさぶたを見られたとき
前述のように、自毛植毛の施術そのものが気付かれてしまう恐れがあるのは、術後にできたかさぶたを見られた場合です。
それゆえ、生え際はもちろん、自分では見えない頭頂部の対策も重要になります。上から見られなければ大丈夫と思いがちですが油断は禁物。
自分のデスク周りを同僚が通る場合や、下り階段やエスカレーター、名刺交換、来客に対して頭を下げる時など、頭頂部が見えやすくなる場面は意外と多いものです。植毛した範囲が広ければ、後ろから見ただけで気付かれてしまうケースもあります。
植毛した本数が多いとき
自毛植毛の場合、移植した毛包から新しい髪が生えるまでには時間がかかります。施術後に出社したらいきなりフサフサになっていて怪しまれる、といったことはありません。
とはいえ、一度に移植する本数が多くなればなるほど、数カ月を経て髪が生えそろった時に周囲から違和感を持たれてしまう可能性はあるでしょう。
髪を染めている
自毛植毛の施術後は、少なくとも1カ月間は髪を染めることができません。染髪することによって、植毛した髪が定着するのを妨げてしまう恐れがあるからです。
特に生え際の場合は髪色の違いが余計に目立ってしまいます。施術が近づいたら染めるのをやめておくか、施術前に黒く染め直すというのもありでしょう。
バレないようにするポイント
「術後しばらくは人に会わない」。自毛植毛がバレないようにするには、これに勝る対策はありませんが、そうはいかない人がほとんどでしょう。それでも、他人との接触を少しでも減らすことは可能です。ここでは「バレるリスク」を下げる方法についてご紹介します。
術後1週間程度は休みたい
自毛植毛の術後、1週間程度は出社しない状態をつくることができれば理想的でしょう。何よりも移植した髪の生着率を高めるため、そしてFUTの場合は傷口の痛みもしばらく続くので、安静にできる期間は少しでも長く確保したいところです。
また、1週間あれば生え際や頭頂部にできたかさぶたがある程度は取れてきます。完全に取れるまではいかなくても、頭皮の状態が落ち着けばバレる心配も少なくなります。1週間、完全に休むことができなくても、リモートワークを組み合わせることが可能な場合もあるため、事前にスケジュールを立てておきましょう。
異動、転勤時を狙って施術する
転勤を伴う職場の場合、2~3カ月前に異動が内示される場合もあります。また、行き先はわからなくても異動するのは確実というケースもあります。
そうした時期を狙い撃ちして施術を受けることという作戦も考えられます。初めからフサフサな人として赴任すれば、あとから後ろ指をさされる心配もありません。
自毛植毛を複数回に分ける
自然に髪が増えていけば、周囲から自毛植毛を疑われる可能性も低くなります。そのため、自毛植毛を分散して行う選択肢もあります。
一度に移植する本数が少なくなれば、後頭部を刈り上げる面積も、頭皮にできるかさぶたの数も減ります。費用負担は増えてしまいますが、バレるリスクは軽減できるのではないでしょうか。
初対面ではバレない、他人からの視線
「自毛植毛はバレるかバレないか」という問題を中心にご紹介しましたが、いかがでしたか。初対面の人が見て、自毛植毛の施術をしていることに気付くケースはほぼありません。
「バレるバレない」でカギを握るのは、普段から顔を合わせる機会が多い人に対して、大きく変わった印象を与えないことです。しっかりとした計画を立てて施術に臨めば、バレるリスクを最小限に抑えながら、自然な形で生まれ変わった髪型を目指していけるでしょう。
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